東京都練馬区の建築設計事務所

江古田K邸 内装工事

江古田K邸 内装工事

内装工事が進む江古田K邸。2F子供室から小上がりの眺めです。
ラワン張りの天井なので、漆喰の白壁がくっきりと家形の輪郭をつくっています。切妻の小屋裏感の面白さはこういうところにも表現されるのだと思います。

このアングル、とても好みです。
漆喰壁の先に続く個室の開口部やラワン壁、スチール階段の下の様子が少しだけ垣間見れ、先を歩きたくなる様な感じ。それぞれのボリューム感だけでなく、その居場所と居場所をどう繋いで、どう閉じるのかといった事を考えて居心地のよい空間が生まれています。

また、光の方向や周囲との関係に合わせて、開口部と壁のバランスを図る事を設計の大切な要素と考えていて、室内の展開図をどう綺麗につくっていくか、そこにどう素材をのせていくかも私の中で大切なプロセスになっています。

現場が進んでいくと感じる事は、完成形のイメージを持っているのが設計者だということ。それは図面、パース、模型では表現できないその家が持つ空気感、雰囲気といったものかなと思います。それはなかなか言葉では伝わらないですが、その一方で、だからこそ形で表現する必然性があると考えます。ですので、竣工時にお施主さんとそれをなんとなく共有できると嬉しい気持ちになります。

さて、江古田K邸は内装工事が大詰め、来週には外構工事へとシフトしていきます。
竣工まであと少し、日ごとに完成形に近づいていく江古田K邸をきちんと見届けたいと思います。